「えっ?」
突然の告白――。
頭の中は真っ白。
夢を見ているようで……。
見開いた目から涙がポタポタとこぼれ落ち、私の体を抱きしめていた葵さんの腕の上に落ちて行った……。
「葵さん……冗談……だよね?」
鼻水をズルズルと啜りながら、ワザと明るくそう言った。
「本気だよ……。俺は本気で雪来のことが……」
私は葵さんの言葉を遮るように、体をクルッと葵さんの方に向けた。
そして、葵さんの体に腕を回してギュッと抱きついて、胸に顔を埋めた。
「私も……葵さんのことが……好き……」
胸に顔を埋めたままそう言った。
「雪来……」
「好きだよ……葵さんのことが好きだよ……」
顔を上げて、葵さんを見上げる。
優しい笑顔で私を見下ろす葵さん。
葵さんの手が頬に触れる。
葵さんの顔が近づいてきて、私はそっと目を閉じた。
そして私の唇に葵さんの唇が重なる。
ファーストキス――。
初めてのキスは、タバコの味がした。



