「雪来……」 突然、後ろから葵さんにギュッと抱きしめられた。 あまりに突然のことで体が"ビクッ"と反応した。 胸が止まってしまいそうなくらい激しく高鳴る。 「…………葵……さん?」 葵さんの名前を言うだけて精一杯だった。 「雪来……」 切なそうな声を出して、抱きしめたまま、私の首筋に顔を埋める葵さん。 「葵さん……どうしたの?」 「雪来……」 タバコの香りが鼻を掠める。 私を抱きしめる葵さんの腕は更に力が入る。 葵さんが私の首筋に顔を埋めたまま、囁くようにこう言った。