「それから……」
「まだ何かあるの?」
「これも必要かなぁって……」
私は鞄の中から取り出したモノをテーブルの上に置いた。
「これ……」
「合鍵ってやつ?これも持ってて?」
「でも……」
「ほら、私がいない時でも、ここに自由に出入り出来た方が便利でしょ?」
「そりゃ……まぁ……」
「だから。ねっ?」
「うん……。ありがとう」
葵さんはそう言って、合鍵を手に取った。
「さっ!葵さんは、これをおでこに貼って寝てて下さいね」
私はテーブルの上に置かれた、冷却シートを1枚出すと、葵さんに渡した。
「俺、もう大丈夫だよ」
「ダメ!今は薬を飲んで良くなってるだけなんだから」
「はいはい」
葵さんは笑いながらそう言うと、冷却シートをおでこに貼った。
そしてベッドに入って、横になると、静かに目を閉じた。



