お昼は葵さんと一緒にお粥を食べた。
塩味のシンプルなお粥。
だけど、朝ごはんを食べてなかったから凄く美味しく感じた。
「薬、飲んでね」
「うん」
私は食べ終わった食器をキッチンで洗った。
食器が洗い終わった後、鞄から携帯を取り出した。
「葵さん、これ……持ってて?」
テーブルに携帯を置いた。
「えっ?」
葵さんは目を見開いて、私と携帯を交互に見る。
「もしかして……携帯、持ってた?」
「いや……前は持ってたけど、携帯代払えなくなって解約したんだ……。だから今は持ってないけど……」
「じゃー……これ、持ってて?」
「でも……俺、携帯代払えないし……」
「それはいいから気にしないで?」
葵さんは、なかなか携帯を受け取ろうとしない。



