次の日――。
携帯のアラームで目が覚めた。
今日もバイト。
昨日のこともあるから、行きたくない。
でもそんなこと言ってられない。
生活するためには働かなきゃ。
よしっ!
気合いを入れてベッドから起き上がった。
ベッドの下を見ると、葵さんはまだ寝てる。
猫のように体を丸めて……。
ん?
何か葵さんの様子がおかしい……。
"ハァハァ"
と、荒い息遣い。
時々"ゲホゲホ"と、おかしな咳をしてる。
「葵さん?」
声を掛ける。
「ん?」
葵さんはそう返事をして、こちらを向いた。
目が潤んでる。
顔も赤い。
「体調、悪い?」
「ううん、大丈夫」
そう笑いながら言う葵さん。
でもその笑顔は苦笑いに近い。



