「雪来!」
声を掛けてきた人。
駅の出入口に立ってる人。
葵さんだ……。
やっぱり待っててくれたんだ。
葵さんが来てくれた安心感から涙があふれてきた。
山下さんが振り返り、葵さんを見る。
「チッ!」
と、舌打ちをして私の手を離すと、何も言わずに駅から出て行った。
体の力が抜けて、その場に倒れそうになったとこを葵さんに支えられた。
「雪来!大丈夫?」
「う、うん」
私は葵さんに笑顔を見せる。
「待っててくれたんだね」
「うん。だって約束したじゃん」
「そうだね」
私は葵さんの手を借りて立ち上がった。



