スノードロップ―秘密の恋―




海沿いの道に出た時には、雪が降り始めた。


雪は、だんだんと激しさを増していく。


占いなんか信じなきゃ良かった。


運気上昇どころか運気下降だよ。


遠回りしてきたことに後悔していた。


でもこのまま同じ道を引き返すと、余計に帰りが遅くなる。


やっぱ海沿いの道を帰るしかないか。


傘の代わりに、コートのフードを頭に被った。


道路はうっすらと白くなっている。


海は荒れて波が高い。


静かな町に波の音だけが響いていた。


その時――。


誰もいない砂浜の上。


大の字で寝ている人がいるのが見えた。


ん?


まさか…………。


気付くと、私は浜辺に向かって走っていた。