外は雪で真っ白。
銀世界という言葉がピッタリとあてはまる。
唸ってるような低い風の音。
肌に当たる風は刺すように冷たい。
「この中を歩いて帰るつもりだったの?自殺行為だね」
山下さんがバカにしたようにそう言って、クスッと笑った。
何も言い返すことが出来ない私。
ここで、まだ歩いて帰ることを主張したら……。
この寒空の下で、葵さんを何時間も待たすことになる。
だったらここは素直に送って行ってもらった方がいいのかも……。
「乗って?」
「…………はい」
私は小さく返事をして車に乗った。
山下さんは運転席に乗って、エンジンをかけた。
そして、ゆっくり車を駐車場から出した。



