スノードロップ―秘密の恋―




駅を出ると、見慣れた車が目に入った。


私はその車に向かう。


運転席の男性は私に気付いて、笑顔でこちらを見た。



「おはようございます。山下さん」


「おはよう」



いつものように挨拶を交わして、車の助手席に乗った。


私のバイト先はゴルフ場。


そこのクラブハウスでウェイトレスとして働いている。


朝の8時~夜の19時まで。
長時間、立ちっぱなしの仕事。
正直、疲れる。
だけど時給がいい。
しかも、まかない付き。


ゴルフ場は山の上にあるため、車を持ってない私は、いつも山下さんに送り迎えをしてもらっている。


山下さんは、年齢は30歳くらい。
独身。
仕事柄、笑顔が素敵な男性。
どちらかと言うとカッコイイ。


バイト先にも何人か山下さんのことが好きな子もいて、いつも山下さんに送り迎えをしてもらってる私は羨ましがられる。


私は山下さんのことは別に何とも思ってない。