葵さんがシャワーを浴びてる間に、晩ごはんの片付けをした。
どうして葵さんはあんなこと言ってきたんだろう……。
ホントに冗談だったのかな……。
あの綺麗な顔。
私を見つめる切れ長の目。
再び、私の脳裏に蘇る。
胸が"ドキッ"と跳ねる。
「雪来?」
「へっ?」
声のする方を見ると、葵さんが不思議そうな顔でこっちを見ていた。
と、同時に蛇口から流れる水の音が耳に聞こえてきた。
黒のスウェット姿。
濡れてる髪。
シャンプーの甘い香。
私の胸は更にドキドキが増す。
「どうしたの?ボーとして……」
「あ、な、何でもない」
私はそう言って、食器を洗い始めた。



