「ごちそうさまでした」
彼は丁寧に手を合わせて、お辞儀をしながらそう言った。
お皿を見ると、洗わなくても大丈夫なんじゃない?ってくらい綺麗になっていて、ピカピカ光っていた。
「ありがとう。美味しかったよ」
そう笑顔で言う彼。
「いえ……」
と、私は目線を外し、小さく呟いた。
「じゃー……俺はこれで……」
彼はそう言うと、私の頭をクシャクシャと撫でた。
"ビクンッ"と体が跳ねる。
彼は立ち上がり、食器をキッチンに持って行く。
そして、スポーツバッグを持つと「ありがとう」と、笑顔を見せて、玄関に行った。



