「おじちゃん、ゆかのおうちにきて?ママの作ったシチューおいしいよ」
雪華が葵さんの手をギュッと握った。
葵さんが私を見る。
私は無言で頷いた。
葵さんがゆっくり立ち上がる。
私と葵さんの間に雪華がいる。
雪華は私と葵さんの手をギュッと握っていた。
「ママー!また、ゆきがふってきたよ。早くおうちにかえろ?」
「そうだね」
私は雪華にニッコリ微笑んだ。
「おじちゃんもいっしょに。ねっ?」
雪華が葵さんを見上げてニッコリ微笑む。
「あぁ」
葵さんは優しい目で雪華を見下ろした。
我が子を見る父親のような優しい目。
そして、葵さんが私の方を見るとニッコリ微笑んだ。
私も葵さんに微笑み返す。



