私と葵さんは、砂浜の上に並んで座った。
海の波の音が響く。
雪華は、砂浜の上にしゃがんで遊んでいた。
「ママー!みて~!きれいなかいがあったよ~」
雪華が白い貝を手に持って、笑顔でそう叫んだ。
私は笑顔で雪華に手を振った。
「雪来?」
葵さんに声をかけられ、体が"ビクッ"となった。
「ゴメンな……」
「えっ?」
「ゴメンな……。あの日、雪来の前から突然いなくなって……」
私は無言で首を左右に振った。
再び、涙があふれてくる。
「雪来……会いたかった……」
葵さんが私の体を引き寄せて、ギュッと抱きしめた。
タバコの香りが鼻を掠める。
胸が痛いくらいドキドキしてる……。



