階段を下りて、雪華を下ろして、雪華の手をギュッと握りしめ、大の字になってる人にゆっくり近づいた。
3年前と同じで、胸がドキドキする。
大の字になってる人を上からそっと覗き込む。
"ドキンッ――"
胸が大きく跳ね上がった。
うそ……。
こんなことってあるの?
大の字になってる人と目が合った。
「…………葵……さん……」
目に涙があふれる。
あの頃と変わっていない。
優しい目をした葵さんがいる。
葵さんもビックリした顔をして、私の顔を見ている。
涙が次から次へとあふれ止まらない。
涙が頬を伝い、下にポタポタ落ちていく。
「ママ?おなか、いたいの?」
心配そうに私を見る雪華。
「ううん。大丈夫だよ。ママね嬉しくて泣いてるの……。雪華?ちょっと向こうで遊んでてくれる?」
「うん」
雪華は私の手から離れた。
雪はいつの間にか止んでいた。



