雪来と海で出会った時、俺はキミに一目惚れしたんだ。
雪来が"ここに居て下さい"と言ってくれた時は本当に嬉しかった。
一緒に暮らすようになって、雪来への想いが、どんどん膨らんでいった。
初恋をした時のようなドキドキした、どうしようもない感情が込み上げてきて、雪来のことが愛しくて愛しくて……。
いつかは本当のことを話さなきゃいけないと思ってた。
でも、雪来に本当のことを話すことが出来なかった。
だから派遣切りに遭ったと、咄嗟に嘘をついてしまったんだ。
怖かったんだ……。
雪来、キミに嫌われることが怖かったんだ。
雪来、嘘ついてゴメンな。
でもな、名前と過去と夢のことだけは嘘じゃなく本当のことだったんだ。
今まで知り合った女に自分の過去や夢を話したことはなかった。
自分の過去や夢を話したのは雪来が初めてだったんだ。



