Rainbow Love Story [短編集]

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「本当か!未緒!」

「はい。お父様」



お父様は心底嬉しそうにしている。



「いやぁ、良かった良かった。
お前とお見合いをしたいっていう話は結構あるんだぞ?
このままずっと、東條さんしか見てくれなかったらと思うと…」

「そうですね…。私が、間違っていました」



私が香夜さんを縛りつけてた。
ようやく気付けてよかったのかもしれない。

今まで気付かないふりをしていた私が「我が儘」だったんだ。



「とにかく、これで安心だ!
早速日曜日に手配しよう。まぁ、東條さんよりは小さい会社だが、問題はない。」



そう言って、写真を渡される。



「あの、お父様…?」

「ん?なんだ?その人じゃ不満か?」

「いえ…。あの、東條様にはきちんと連絡して下さいね?」

「あぁ、もちろん!話はなかったことになるさ」

「はい…。それなら良いです。」



香夜さんを自由にしてあげたかった。


今までずっと、私が居たから。


だから、早くお見合いをして、私はもう関係ないですよって思ってもらいたくて。


これからは、隠れて女の人と会わなくていいんですよ?