その瞬間。
「ん…っ―?んっ…ぁ」
そのままキスをされた。
なんでこんなことするの?
からかわれてるんじゃないの?
聞きたいことはたくさんあったけど、ついていくのに必死で。
角度を変えて、何度もキスをされる。
もうだめ…息出来ない…っ
「―っはぁ…はぁ…」
やっと解放されて、まともに師匠を見ることが出来た。
私はまだ肩で呼吸をしてるのに、師匠は涼しい顔で私を見てる。
「な…んで…?」
やっとの思いで絞り出した言葉に対して、師匠の口が静かに開く。
「なんでって…。こういうことじゃないの?ありすが言ってた『他の女の子みたいに』って。」
「え…?」
「ありすはこういうのを望んでるわけでしょ?」
違う…。
違うよ。
私は、こんなの望んだんじゃない。
でも確かに、私が言ったのはそういうこと。
「他の女の子みたいに接して」って。確かに言ったけど…。
「…いじわるっ」
驚いて止まってた涙が、また溢れ出す。

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