「ちょっと待った!よく分かんないから説明して?」
師匠が、私の肩を押さえて、真っ直ぐ目を見て聞いてくる。
でも…
「…嫌ですっ」
師匠の真っ直ぐな瞳から視線を反らす。
「はぁ!?なんで!」
「だって…」
「だって?」
「言ってもしょうがないから…。」
そう言うと、師匠は大きくため息をついて、しゃがみこんでしまった。
「し…師匠っ?」
「はぁ…。だめだ。全っ然だめ。」
「え、なにが…」
私もしゃがんで、師匠と目線を合わせる。
「そんな理由じゃ、絶対辞めさせてあげないから!」
去るもの追わずで
有名な師匠が?
私の頭を、一瞬期待が過る。

![うらはらっ! [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/book/genre1.png)