女の子のことは皆好きで
来る者拒まずで
かっこよくてモテて
ノリは軽いけど優しくて
私の無理なお願いも
聞いてくれて…
私より
ずっとずっと経験もあって…
私には手の届かない人なのに…
よりによって
そんな人に恋なんて…
「……―っ」
「ありす!?どうした?」
涙で視界が歪む。
初めから叶わないってわかってるから、やっぱり知らなければよかった。
「師匠ー…っ」
「どうしたの?」
突然泣き出した私を、心配そうに見つめる師匠。
「私っ…これで弟子辞めますー…」
「え!?なんで?」
「だって…っ。目的がなくなっちゃったから…っ」
遠藤くんに近付くために、師匠に弟子入りしていた私。
でも、今となってはもう、その必要もない。
もしかしたら私が本当に求めてたのは、初めから師匠のことだったのかもしれない。
あの、声を掛けたときから…。

![うらはらっ! [短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.795/img/book/genre1.png)