Rainbow Love Story [短編集]




女の子のことは皆好きで

来る者拒まずで

かっこよくてモテて

ノリは軽いけど優しくて

私の無理なお願いも
聞いてくれて…

私より
ずっとずっと経験もあって…

私には手の届かない人なのに…





よりによって
そんな人に恋なんて…





「……―っ」



「ありす!?どうした?」





涙で視界が歪む。

初めから叶わないってわかってるから、やっぱり知らなければよかった。





「師匠ー…っ」


「どうしたの?」


突然泣き出した私を、心配そうに見つめる師匠。


「私っ…これで弟子辞めますー…」


「え!?なんで?」


「だって…っ。目的がなくなっちゃったから…っ」



遠藤くんに近付くために、師匠に弟子入りしていた私。

でも、今となってはもう、その必要もない。



もしかしたら私が本当に求めてたのは、初めから師匠のことだったのかもしれない。

あの、声を掛けたときから…。