盗み聞きするくらいなら、いつもみたいに近くに行って、見てればいいはずなんだけど、内容が内容なだけに、それも出来ない。
「まぁたそんなこと言ってー。からかうのも程々にしてあげなよ〜?」
見えてないけど、女の先輩の表情が目に浮かぶ。
「別にからかってるわけじゃないよ」
って、弁解してくれる師匠。
師匠はどんな表情してるんだろう、って。
気になったから、少し影から顔を出した。
「だってさ、あんまり見られてたら、さすがにこーゆーことしにくいじゃん?」
顔を出したことを、すっごい後悔した。
「…まぁね」
覗いた先には、頬にキスされてる師匠がいた。

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