Rainbow Love Story [短編集]


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師匠に弟子入りしてから、2週間が経った。

なのに、未だに私は行動を起こせない…。



そもそも私は、何がしたいんだろ?



そんなことを考えて、廊下を歩いてたら、少し先に師匠が。



「…!師匠…っ。」



そう、声をかけるつもりだったのに。



「ねえ、紫音〜。あの子、いつまで付きまとってんの〜?」



聞こえてくる会話に、私の声は飲み込まれる。



「あの子?あぁ、ありす?」


腕を絡ませて、師匠にくっつく女の先輩。


「ありすってゆーの?ま、何でもいいけどさー。よくやるよね、紫音も。」

「何を?」


やっぱり、私の話題だ。
反射的に、廊下の影に隠れる。


「あんな、1日中付きまとわれて、よくうんざりしないよねー。あたし、絶対無理!」

「いやー、俺、女の子には優しいから?」


その答えは、予想通りのはずなのに、なぜだか苦しくなる。