Rainbow Love Story [短編集]


じっとこっちを見られて、その綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。



その視線から少しでも離れるように後退りしていたら、いつの間にかすぐ後ろに壁があって…



「えっと…師匠…?」



師匠は私の顔のすぐ横に手をついて…。

なんていうかその…
逃げられない…。



「ありす…」



そう言って近付く顔。



心臓がどきどきうるさい。



これって…キスされるのっ!?



そう思って思いっきり目を閉じる私。

只でさえ師匠の顔は心臓に悪いのに、接近されたら私、倒れちゃうかもしれないし。



そっと髪を触られて、いよいよ私は体が強張る。



師匠の手が私の唇に触れて…そのまま頬に…っ。

と、思ったら。



「…ふぇっ?」



私は師匠に頬をつままれて、気の抜けた顔で気の抜けた声を出していた。