「お父様のわからずやっ!」 「未緒、落ち着いて考えなさい。お前も、このままではいけないことくらい分かるだろう?」 「―わかりません! 私には…香夜さんしかいませんから!」 「またそうやって意地を張って…。まぁいい。明日までによく考えて…って、こら!未緒!」 私は、お父様の部屋を勢いよく飛び出した。 あーぁ。 また、お見合い の話。 私を香夜さんと会わせたのは、お父様のくせに…。