Rainbow Love Story [短編集]

＊香夜＊



｢次のお見合いの話を聞きましたか？｣

｢未緒が？お見合いをするのか？良いことじゃないか｣



もっと色んなやつと出会えば、俺なんか、ろくでもない男だったと気付くはずだ。

そう思ったのに



｢それが、相手があの海谷様(かいたに)なのですよ！｣

｢え？…海谷！？なんでまた…｣



俺も人の事はいえないが
海谷と言えば、女関係で良い噂は聞かない。



｢それが、前々から未緒様を狙っていたとか…｣

｢……そうか｣

｢良いんですか、香夜様！｣

｢良いも悪いも…。俺にはもう、関係のない話だ｣



そうだ。未緒



お前が幸せになってくれれば…



俺が触ったらきっとお前を汚してしまうから…。