はぁ、なんか
1人で無理に明るくして馬鹿みたい
「…もうさ、さっきからやめてよ。あたし叶多と会えるのすごく待ち遠しかったのにさ……」
ふざけてばっかり。
叶多じゃないし とか…
こっちはずっと
待ってたんだよ………
怒りもあるけど
昨日から期待してたぶん
やっと会えたのに
こんな風な態度をされた
悲しみが強くて、
目の奥がつーんとなった。
『ん~…えっと、
誰と勘違いしてるか
わかんないけどさ…
とりあえず俺の名前は
内野 波音だから!波の音って書いてなおと。』
「…え?叶多じゃないの??」
私が顔をあげて聞くと
彼は、なんだか困った顔で頷いた
『違う、ごめんね(笑)』

