「お前…いつから…」 『あたしが初めて、この学校に来た日』 「…」 『まぁ詳しく言うと9月1日の夕方なんだけどね』 「夕方…」 『ピアノの音がして来てみたらピアノ弾いてる人が居たんだ』 「…」 『それから毎日、放課後ここに来て聴いてた』 「毎日…」 あたしは頷いた。 ピアノを弾いていたのは黒澤君だった。