女の人は、やれやれ、なんていいながら肩を竦めた。 「私は澄香、よろしくね、詠葉チャン」 “すみか” この人、だったんだ…… あたしは弱虫だ。 澄香さんから差し出された手。 その細い手を、ふりはらうことも、握ることもできなかった。 あたしの知らない恭兄を知っている彼女に、すごくイライラする。