シーンッと静まった教師室。
やっと二人きりになれたね。
……なんて甘い雰囲気ではなく、ピリピリと痛い空気が突き刺さる。
恭兄が怒ってるのがわかってて、目線があわせらんないよ。
見たらメデューサみたいにかたまらせられちゃうかも。
……スゴイ、メデューサって名前が出てきた!!!!
って一人で浮かれてるのもバカって思えるくらい、恭兄は黙々と片づけをしてる。
あたしはしかたなしに息をついた。
「なにを手伝えばイイんですか、センセイ」
「あぁん?」
おっと。
恭兄モードだったらしい。
イイ人、の仮面が外れてる恭兄は、眉間にシワがよってる。
不機嫌そう……

