寝てるあたしには優しくしてくれるんだ。 意地悪はいわなくて、静かにそばにいてくれるんだね。 いつもならもてあそぶ手は、優しくあたしを愛でる。 キュンッ、て幸せな胸のしめつけがあたしを襲う。 「おやすみ、カワイイ詠葉」 ねぇ、あたしはその言葉を信じてイイの? 昔の女は、本当に昔、って割り切ってる? あたしは睫毛を伏せたまま、瞳にたまる涙を堪えた。