パンッ、パンッ、って大きな音をたてて、外で布をはたいた。

何年放置してたんだろう、ってくらい、ホコリがいっぱいだ。



「げっほ、ごほぉっっ!!!」

女らしくない、なんていってられない。

ホコリが喉に入ってきて、ジリジリと痛む。



そして、そんなあたしをじっとみつめる恭兄。




「……手伝ってよ」

「あぁん?」

「あたしだけなんてズルイ」


なんで掃除させられてんのかも説明されてないのに、恭兄はキレイにしたばっかのソファーでゴロン。




めっちゃズルイ!!