着いた先は、山のなかにある、小屋みたいなとこ。 ここが目的地?ってきいたら、そうだって答えてくれた。 ――…ギィッ 古びた小屋の扉が、音をたてて開けられた。 普段使われてないのか、家具にかけた布にホコリがたまっていた。 ホコリがあるせいで、こもった空気が押しよせた。 「げほっ、こ、ここ…っ、なにぃ?」 「友達に借りた、別荘だ」 別荘? ……リッチなお友達ですこと。