――…カチャッ あたしの背にある扉の鍵が、恭兄によって閉められた。 ギラリと野獣のような瞳。 思わず、ひっ、と小さな悲鳴をもらした。 「俺のペットちゃんは、なにが欲しいのかな?」 髪をひとすくいとると、チュッと音をたてて口づけた。 キザな行動も、恭兄がやると見事にサマになってて…… おバカなあたしは、補習で疲れてたせいか、考えもなく 「ホストみたい…」 なんて暴言を吐いた。