雲ひとつなく、晴れ間があたしをあざ笑う。

こういう日は、お出かけ日和だと思うの。



思うんだけどね。




――…パコンッ




「いたっ!!」

「よそみしないでください、若林さん」


うぅ。

地味にイタイんだよ、それ!!


丸めた教科書で頭を叩かれて、あたしはうらめしそうに睨んだ。