3人はその光景に釘付けになっちゃってね。
絶世の美少女がオヤジ顔の小人を大切そうに膝に抱えてるんだもの。なんともすごい光景だよ。
そんな3人を他所に、シャルロッテは抱きかかえたハンスをぎゅぅっと抱き締める。
ハンスが困ったように言った。
「子供はまだ……他のハンス達には“このこと”はまだ内緒なのだから……」
「えぇ~、ケチ~!」
昨夜夕飯を作っている時、シャルロッテはハンスの事を何とも思ってないと言ったはずだ。
実際は“好き”どころか恋人同士だったなんて、アリスは開いた口が塞がらないよ!
3人は互いを押しながら、必死に少女と小人を見る。
行為がエスカレートしたシャルロッテとハンスは、熱烈な口づけを交わしていたよ。
「う、うわ……顔はオヤジの小人と、ロリ系美人のキス……」
カールがあからさまに嫌そうな顔をする。
イヴァンはもはや直視していなくてさ。
「あんなオヤジ顔の小人のどこがいいの……」
アリスもそう言った。

![[短編] 昨日の僕は生きていた。](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)