それに加えてとっても優しくて、困っている人を見ると放っておけないタチらしい。

人が嫌がることは絶対に言わないし、誰とでも同じ態度で接することができるステキな人。

だから、俺が困っていたとき、ああして助けてくれたってワケ。

・・・・相手が俺じゃなくても先輩は助けたと思うけど、それでも俺はそんな先輩に惚れた。


そうして、身近で先輩を見つめること早9ヶ月───・・。


「ハチ、タオルある?」

「はいっ!」

「ドリンクもくれる?」

「はいっ!」

「ありがと」


・・・・か、かわいい!!

もとい。かっけぇーーー!!

俺は今日も、亜希先輩にだけ特別なつく犬のようにシッポを振る。


「先輩!今日も好きっス!!」

「・・・・あ、ありがと」

「明日も好きっス!!」

「う、うん」


そして、勢いあまって毎日のように“好き”を連呼。

早い話が告白している。


「また今日も始まったよ〜、大ちゃんの好き好き攻撃。毎日毎日それ意外言うことないの?」

「ないっス!!」