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次の日。


「あれれれ? 今日は飛んで行かねーのかよ、部活。いよいよ本格的にフラれたか?」

「うるせー、デカラッキョ」


放課後、いつものように北村がからかい口調で話しかけてきた。

ただ、1つ違うのは俺が机に頬杖をついたまま動かないことだ。

昨日の今日で、先輩にどんな顔をしたらいいか分からないんだ。


「なんだよ気持ち悪ぃな。だから俺は無謀だって言ったんだ。時期も時期だけに、まぁドンマイ」

「・・・・」

「女バスにいたくないっつーなら野球部にでも来るか? マネージャー、ちっこくてなかなかかわいいぞ。向こうは願い下げかもしんねーけど。ギャハハハ」

「そんなんじゃねーよ」


そんなんじゃないんだ、本当に。そんなんじゃ・・・・。

マネージャーは続けたい、先輩を好きなのも変わらない。

けど、どう頑張ったって俺には越えられないものがあるような気がして、それが部活に向かう足を重くしている。


「じゃあ、なんだよ」


珍しく、北村が俺を心配するような口振りをみせた。