王国ファンタジア【流浪の民】

 主に王都の兵士が使う武器で、戦争などに用いられる事が多い。

 なかなかに高価なシロモノであり、持っている者はあまりいないのだが。

「尊重したいが、それを実感出来る確たるものが無いのだろう?」

「!」

 言われて言葉を詰まらせる。図星だ。

「ここで、実感してみるかね?」

 ベリルは言って、剣を鞘から抜いた。ミスリル独特の淡いブルーの輝き。

 見た事も無い輝きに、リエルはその刃を見つめた。

「なんていう金属なんだ?」

 技巧の民の血が騒ぐ。

「ミスリル銀」
「! それが……」

 噂には聞いた事はあるが、希少価値が高く大量に生産する銃には向いていない金属だ。

 そんな金属に頼らずとも、銃には十分な殺傷力がある。