「……」

 ベリルはますます当惑した顔になる。

「今のあんたを見ればよく解るよ」

 セシエルがティポットからドルメックのカップにミントティを注ぐ。

 礼を言って、2人を見つめた。

「……」

 明るい太陽と、物静かな月……か。

 そしてドルメックは本題を切り出した。

 セシエルの後ろにあるベッドに向かうと、もっていた袋を逆さにする。

 バラバラと落ちる指輪やペンダント。袋をゆすって全部出た事を確認する。

「わ、凄い」
「ほう」

 そしてドルメックは2人に向き直った。