元々は庭に続く引き戸があったと思われる。

 それを夫婦から買い取った者の仕業だろうか、コンクリートで強引に窓にしてあるようだ。

 敵を分散させるために四方から攻撃したが、ここからはこちらが不利だ。

 仲間の一人が手榴弾のピンを外して中に投げ入れた。数秒後、爆音と衝撃波が窓から吹き出される。

 ゆっくりのぞき込むと、うずくまっている敵の姿が見えて一人がすかさず中腰になって手のひらを上に手を組み、その上に仲間たちが次々と足を乗せて侵入していく。

 最後にその仲間を引き上げ、カイルたちは侵入に成功した。