階段を降りて玄関に向かう。


真 「えっ?!!」


そこには祐弥君が立っていた。


真 「え…祐弥君どうしたの??」

祐 「よっ!話があるんだけどちょっといいかな?」

真 「あっうん!お母さんちょっと出てくるね」

「早く帰って来なさいね?」


―バタン―


暫く沈黙が続き…
あたしから声をかけた。


真 「家なんで知ってるの???」

祐 「あぁ…美優ちゃんから教えてもらったんだ」

真 「そうなん」

祐 「なぁそこの公園に行かない??」

真 「いいよ」


―…
ぎぃっ ぎぃっ…

あたしはブランコに乗って遊んでいる。
祐弥君は隣のブランコに乗ってあたしが遊んでいるのを見ている。


祐 「ねぇ???」


あたしの顔の近くで手を動かせる。
あたしはブランコを動かすのをやめて止まった。


真 「ん?どした?」

祐 「どうして俺の誘いを断って海翔の方を選んだの?」

真 「何の話??」

祐 「マネージャー」

真 「あ~。海翔と付き合ってるし、海翔を見てたいからかな?」

祐 「龍一ってやつはもういいの?」

真 「 !!! 」


なんで??
この事は海翔と美優しか知らないハズ……。


祐 「ねぇ?もういいの?」

真 「祐弥君には関係ないじゃん」

祐 「ひっどいなぁぁ~」


…祐弥君…
顔が笑ってるのか怒ってるのか分からないくらい怖い顔してる。

真 「あっあぁ祐弥君は美優とうまくいってるの?」

祐 「あんたには関係ないだろ?」
真 「関係あるよ!美優と親友だし傷付けたりしたらあたしが許さない。」

祐 「…もう傷付けてるって言ったら?」

真 「はぁ??」

祐 「ほんとは真奈美が好きだって言ったら?」

真 「ありえん!!」