「…お前生徒に手ぇ出すなよ?」 「お前もな!」 気まずい沈黙が流れる。 『……アイツ似てんだよ』 2人同時に同じ言葉を発したことに空気が緩んだ。 「意味わかんね~。オレの真似すんなよ」 菅野が笑い出す。 「多分お互い全く別の意味だろ?」 長野も肩の力を抜き微笑んだ。 「じゃ、行くわ!一応テスト返さねぇと…」 菅野は軽く手を振って保健室を後にした。