「奏子〜!起きなさーい!もう7時過ぎてるわよー!!」
『ん゙〜……え?!!!』

お母さんの叫び声で目を覚まし、時計を見ると…

『もう7時半じゃん!!!』

いつもより30分も遅く起きてしまったことに気付いて、顔を洗って制服に着替えてご飯も食べずに玄関を出た。


「カナおはよ!」
『わぁ!!』

玄関を出てすぐのところでソウタが待ち構えていた。

2日目のお迎えはまだ慣れてないみたいで、自分でもびっくりするくらい驚いてしまった。

「そんなにびっくりしなくても…結構傷つくんだぜ?」

そう言うとソウタはシュンとして上目遣いで寂しそうな顔であたしを見てきた。


…キュン…


ん?!今のなんだ?!キュンって…マンガじゃあるまいし…!ソウタにキュンとするなんて……

…それはソウタに失礼だけど。

『ごめんごめん!おかげで目覚めたよ♪』
「…んー…」
『もう!ごめんって;;ほら学校行こう?』
「…ん。」

相当なダメージがあったのか、謝ってもなかなか機嫌治してくれそうにない。

でもそんなソウタがかわいいって思っちゃったのは…なんでだろう??