「…チュ」 馬鹿みたいに幼いけれど 背伸びしてやっと届いた先輩の唇に 触れる 「…馬鹿か」 先輩が少し笑ってキスをした 最初はあたしからしてたのに 最後のほうはもう先輩の思うつぼで 「…先輩…」 遠くで誰かの騒ぎ声が聞こえる 体育倉庫の少し独特のにおいが懐かしく感じた 何度も何度も優しいキスが振ってきた