ドンッ





「ヒャッ!!」






普段めったに使うことのない南階段







「…せんぱい…?」






そこにあたしと先輩はいた






「…あのッ」






すっごい先輩はなにも言わず


下を向いていた






「…どうかしたんです…か?…ッッ」







そういったとき


先輩が顔を上げた


…え






「馬鹿じゃねーの」





先輩の低い声が階段に響いた