(もう、ジャンケン弱い自分を恨むよ…あそこでパーを出してれば今頃は友茉ちゃんと帰れたのに;) 一人で軽く文句をいいつつ、打ち合わせの教室に向かう。 「失礼しまーす…」 委員会とはいっても、他学年の教室に入るのは緊張する。 「永瀬さんだよね?委員長になった都倉哲也です」 教室に入ったとたんにかけられた声。 「あっ、はい。永瀬真琴です。」 私は委員長さんにこう自己紹介をしてから、席に座る。