僕の執事 完結編

『そういう行動1つ1つが、我慢出来なくさせるって…知ってた?』


葵の腰に腕を回し、逃げられない状況を作ると、思い切り俺から顔を背けた。
吹き出しそうになるのをこらえ、しばらくそのまま葵にちょっかいを出し続けた。


『なあ、なんで目合わせてくんないの?』


「なんで…って…」


『フッ…あおい?』


「な、何でしょう?」


『好きだよ。』


「あ、の…それは」


『俺の事好きなんだろ? だったら、ちゃんと目見て好きって言って?』


「陸って、そんな事言う人でしたっけ?」


『ずっと言いたかったの我慢してたの。で、返事は?』


「す…」


『す?』


「好きです…」


チラチラ俺の顔を見ながら、俺の言う通った事を実行する葵に、我慢出来ず葵から離れた。


「あの、陸? 私…」


吃る葵に背を向けると、堪えきれず─


『プッ、ハハハ!!』


「陸?」


キョトンとしてる葵は、なんで俺が笑ってるのかを知らない。
そんな姿すら可愛いくて、笑いが治まった後も口元だけがニヤケてた。