僕の執事 完結編

─騎馬が作った料理をつつきながら、部屋に居るときとは違う話をした。
すごくくだらなくて、腹がよじれるほどバカみたいに二人で笑った。
料理の味すら覚えてない事に気づいたのは、食べ終わってからだった。


「あぁー楽しかった」


ソファーに寄りかかり、騎馬が淹れたココアを飲む恭平は、幸せそうな顔をしてた。


『今日は1日長かった… ずっと恭平と居た気がする』


「俺も!! こんなに話すのも久しぶりてか、初めてに近いかもな?」


『うん。』


「ハァー…ハハッ」


『笑いすぎて疲れた…』


「俺も。」


笑みを浮かべながらそんな会話を何度か続け、ちょうど会話が途切れた所に騎馬が入って来た。


「恭平さんにお迎えがきましたが、いかがなさいますか。」


「お迎え?」


「はい、執事の智章様という方が。」


智章さんの名前を聞いた恭平は、驚き過ぎて固まってた。
困ってるようにも見えたけど…ごまかして来たからなぁ、嘘がバレてなきゃいいけど。


『帰る?』


「ああ、うん。
智章待たせてるみたいだから。」


そう言って立ち上がった恭平は、ふら~っと玄関に向かった。


『大丈夫か?お前』


「うん、大丈夫、大丈夫」