僕の執事 完結編

『……。』


何も言わず恭平を見てると、なにを思ったか、急に謝ってきた。


「…嘘ウソ!! 多分ほめ言葉」


多分って…ようやく恭平の顔に笑顔が戻り、なぜかホッとしてた。
コイツこの先ずっと兄貴の存在背負って生きてくのかな?


「陸俺、怒らせるような事言ってた?」


『いや、なにも?
ちょっと考え事してただけだから。』


「そう、なら良かった。」


それだけ言うと、突然ソファーの上であぐらを掻いた。
そして、再びボーっと一点を見つめため息を吐いたかと思うと、微笑んだり、沈んだり…忙しい顔だな。


「…─聞かないの?」


『何を?』


「手紙の内容。」


『俺はただ、お前の話し聞いてるだけだから。
恭平が話し出せば聞くし、話したくないなら聞かないし。』


「そっか。 正直うろ覚えなんだよね…手紙の内容。」


『全部覚えてたら天才的だな』


そう笑ったら、恭平も笑った。


「俺宛の手紙には…─《お前がこの手紙見たって事は、俺が死んだって事か…》から始まってた。たくさんの思い出話しのあと、P.S.に《お前に頼みがある。》って書いてあって…」