僕の執事 完結編

『喉渇いたから、なんか作ってもらおうと思って。』


「では、寒いので温かい物に致しましょう」


『だったら、ココアとコーヒーでお願い。』


「かしこまりました。
出来上がっり次第部屋にお運び致します。」


『よろしく。 あ、そうだ。なぁ、赤い飴とかってある?』


「赤い飴、ですか?
…少々お待ち下さい。」


リビングに入ってく騎馬の後を追い、ドアの前で待ってると騎馬が戻ってきた。


「これしか御座いませんが…」


差し出された手の中には、俺が言った通りの赤い飴があった。
ただ、リンゴじゃなくてイチゴ味だったけど…


『ありがと!!』


飴を受け取り、二階に上がった。
あいつ、部屋から出てくるかな? ドクドク脈打つ心臓を落ち着かせるため、深呼吸をした。
コンコン─
渇いたノック音の後に、ゆっくりドアが開いた。


「……。」


やっぱり何も喋らない葵に、さっき騎馬に探してもらった赤い飴を握らせ、何も言わずに髪を撫でると自分の部屋に戻った。


『はぁー…』


閉めたドアに寄りかかり、ため息をつくと、一人ポツンとソファーに座る恭平がいた。