僕の執事 完結編

「別に結婚しろって言ってるわけじやないんだから。」


『そうだけど…』


「一回会ったら桜さんだって気が済むだろ?」


親父は俺とと言うより、母さんにそう言った。
そして親父の問いかけに「もちろん」と笑った。


「ただ会うだけだから。
結婚なんかは、あなた達が決めた方としなさい?
会社も継ぎたい方が継げばいい。でもね、18日だけは会って欲しいの。
騎馬や葵ちゃんだって一緒だし、ね?」


そう言われ渋々頷いた。
変わった両親だと我が親ながら思う。
親父は俺たちが幼い頃から母さんを名前で呼んでた。
前に一度母さんから親父との結婚に至るまでを聞かされた事があった。
2人は仲のいい幼なじみで、幼い頃「大人になったら結婚しようね」と約束をしたらしい。
でも、中学生になったある日、母さんが親の転勤で外国に行く事になった。


引っ越し当日、親父は母さんに幼い頃の約束を果たそうと言った。
これを初めて聞いた時はワクワクしたけど、今思い返すとなんだか歯がゆい
その後、大学生になった親父の前に母さんが突然姿を現した。
その間、誰とも交際をしてなかったのか、までは教えてくれなかったけど。